Black Plain Toe


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革靴は黒の表革で間違いない。
 
黒の革靴はスニーカー以上に人を自由にする。
黒の革靴さえ履いていれば、踏み入れられない文化圏はないからだ。
茶色の革靴はレトロな雰囲気や経年変化を楽しむ趣味の世界であり、minimalとはいえない。

デザインはプレーントゥか、ストレートチップ
どちらも本来のフォーマルシーンで許される唯一の形であり、男に生まれた以上は履かざるをえない。
プレーントゥは外羽、ストレートチップは内羽が一般的だが、紐でサイズを調節しやすい外羽のほうがカジュアルに履きやすく、手入れも楽である。
よってプレーントゥを推す。

最初の一足はカーフレザーのアッパーに、ソールはVibramやダイナイトなどラバーソールがいい。
コードバンの柔らかい履き心地、経年変化は魅力的だが、防水スプレーを使用しても雨の日に履けない。
グッドイヤーウェルト製法のレザーソールも張り替えが効くので一生モノだが、同様に雨に弱い。
もし一生付き合える最高の一足が欲しいなら、その汚れ役を買う影武者が必要ということを忘れてはいけない。

ブランドはどうするか、どの木型にするか。
そんなことは自分の足に聞けばわかる。
百貨店やTrading Postのような良い靴屋へ足を運び、恐れず何でも試してみること。

サイズの合う既製靴がなさそうなら、ビスポークするのもいい。
世界に一足、自分専用の靴を履いてならどこにでも行けるような気がしてくる。