Minimal Wardrobeの手本

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代の洋服を着る文化圏において最もミニマルなワードローブを持つ者は、おそらくスティーブ・ジョブズであった。
 
2011年に死去するまでの十数年間、彼はイッセイミヤケに100枚オーダーした黒のタートルネックしか着なかった。
ボトムはLevi's501、シューズはnewbalance MR993。
いつも同じ格好である。

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トム・ブラウンもそうだ。
彼はいつも同じグレーのスーツに、黒いグレインレザーのウィングチップを履いている。
実は同じグレーでも濃淡に差があり、毎日違う組み合わせではあるのだが、どう組み合わせるかは彼の気分であり、服のデザインに依存しない。

毎日同じ服装をしているのに、彼らほど個性的な人格を見たことがあるだろうか。

彼らは洋服に振り回されない。
服装における一切の憂いを排除したからこそ、彼らは自らのクリエイションに集中することができた。

アイデンティティー(自我同一性)を確立するために必要なのはファッションではない。
行動と成果である。
彼らは僕にそう教えてくれた。

実際、現代における真の成功者は、毎日のようにきらびやかな服装はしていない。
真の成功を掴むうえでは、それらに価値がないことを知っているからだ。
自らを着飾ることに依存し無駄金を使いまくるのは、いつも虚偽の成功者、つまり成金のみだ。

べつに成功したいわけではない。
ただ、自分がするべきことに集中したいだけなのだ。

Minimal Wardrobeの目的は、服装における一切の憂いを排除することで、自分自身のTo Doに集中することである。