Men's Minimal Wardrobe
Pocketable Shell
Back Pack
Black Knit Tie
究極のAnti Trend
時代や季節によって洋服を使い分ける必要はあるのか。
コットンのカーディガンで凌げない寒さなら、ウールのカーディガンにすればいい。
冬だからといってモコモコのセーターにしてみたり、ブリティッシュやフォークロアなど新しいテイストを無理に取り入れる必要はない。
なぜならデザインを変えれば、合わせる洋服も変わるからだ。
たとえば、厚手のセーターをひとつ買い足したとする。
今まで着ていたカーディガンと違って、ジャケットのインナーに使えない。新しいアウターが必要となる。
アウターを変えれば、今度はそれに合わせたボトムが必要となる。
ボトムを変えれば、それに合わせた靴が必要となる。
一着の洋服が芋づる式にニーズの連鎖を生む。
その洋服に飽きてしまえば、それに合わせて買った洋服はすべて着なくなり、タンスの肥やしとなっていく。
そうして溢れかえったワードローブにヘドロのようにこびりついた洋服を引っ張り出し、適当に合わせては不恰好な装いで街に繰り出す。
無論、そうして溜まった洋服をうまく繋ぎ合わせられる人もいる。
だが、多くの人の場合はそううまくいかない。
アパレル産業の罠は巧妙であり、大概の洋服はそのシーズンの洋服としか合わないようにデザインが設定されている。
洋服を一着買えば、すぐさま消費社会の泥沼にハマってしまうよう仕組まれているのだ。
季節が変わったのなら、変えるべきは洋服のデザインではなく素材。
追求すべきは鮮度ではなくパフォーマンス、クオリティー。
Minimal Wardrobeとはファッション産業へのアンチテーゼ。
時代に振り回され、無駄な消費を繰り返す現代人を横目に、静かに日々を暮らすための洋服たち。
あなたのワードローブには、時代に置き去りにされた洋服がこびりついていないだろうか。
Sneaker
ミニマルなスニーカーは難しい。
まずは雨との戦いである。
雨が染み込むキャンバス地はもちろんダメだ。
アッパーがレザーなら防水スプレーが有効だが、ソールにポリウレタンを使用しているNIKEのAirMaxやnewbalanceは加水分解の危険が高まるためNG。
次は合わせやすさである。
隣接するブルージーンズ、グレースラックスとの相性を考慮すれば、色は間違いなく単色の白か黒だ。
最後に、スニーカーにおいてコンパクトなデザインとは。
できればブランドロゴなどないほうがいい。
ボリュームがあり脱ぎ履きが面倒なハイカットではなく、ローカットである。
ソールもなるべく薄いほうがいい。
あとは好みである。
ここまで挙げた条件をクリアするスニーカーの例を挙げると、
adidasのROD LAVER
converseのALL STAR OX leather
VANSのAUTHENTIC leather
など。
しかし最近ではVANSから防水、透湿機能を備えた素材「VANS GUARD」を使用したスニーカーが展開されるなど、防水スプレーの必要すらないスタイリッシュなモデルが登場している。
防水性に欠けることを除けば、NIKE lab.の展開するスニーカーは削ぎ落とされたミニマルなデザイン。
スニーカーは消耗品である。
にもかかわらず、シーズンによってデザインが変わり、同じものが二度と手に入らないことが多い。
こだわりすぎるのはよくないが、実際に履いてみて「これだ」と感じたものはストックしておくのもいい。
最も履き心地が良いのは、履きなれたスニーカーなのだから。
Mackintosh